今回のレビューは2010年発売エロゲ、ケロQから
素晴らしき日々です!
この作品は、ケロQとして6年ぶりに新作発売したゲームで萌ゲーアワード2010年で
大賞部門銅賞、シナリオ部門金賞を受賞した作品であります。
まずこの作品をより楽しむために、知っておいて損はないゲームがあります。
それはケロQ処女作
終ノ空です。
この終ノ空という作品を簡単にまとめると、突然にクラスメイトの自殺からある噂が広まり、そこから救世主が声を上げ
クラスメイト達を終ノ空へ至ろうとする。そんなストーリーです。
多重視点のゲームで、シナリオに認識論、電波、その他諸々の要素が入ったものになっており、数々のプレイヤーを
終ノ空へ至らせたゲームとして三大電波ゲーの一角として様々な方面に(シナリオライター自身にも)
影響を与えた作品であります。
そして、その終ノ空から決別とシナリオライターすかじ氏が、意気込んだ作品が素晴らしき日々~不連続存在~です。
素晴らしき日々のストーリーは終ノ空と同じ多重視点、シナリオの前半は終ノ空とほとんど(違うところも多々)同じです。
さあここからは素晴らしき日々にだけ注目していきましょう。
この作品の感想を簡潔に表すと器用な不器用だと自分は思います。
この作品は
ウィトゲンシュタインの影響を多く受けており、彼の自殺への苦悩を表したものだと思います。
中盤ではその一端があります。
ヒロインの一人が自殺をする所、救世主が対面してるシーンで
「彼女は言った。」
「償いだと。」
「彼女は言った。」
「充分だと。」
「彼女は言った。」
「それが、私の世界の価値であったと。」
「僕は思う。」
「そんなの糞喰らえだと。」 ここがこの作品のキモになりピークであり(ここの文章、CG、音楽はマジですごい)、ライターが自分の言葉で答えを出した最初で最後のシーンです。
それまでもそのヒロイン(下僕)のことを気遣うところ、お姫様抱っこをしたり、ヒロイン(下僕)のはっちゃけ具合に呆れたりなど
終ノ空での救世主と素晴らしき日々の救世主とは全く違う人物になっております。
ここが決別の分岐点、正にこのゲームが終ノ空から素晴らしき日々に切り替わった瞬間だと思います。
そして章が変わるとそれまでの救世主ワールドから一変、多くのトリック、謎、そしてキャラ達の立ち位置がわかってきます。
ここの切り替えこそこのゲームの醍醐味だと自分は感じました。
このゲームをプレイした人の多くが、このゲームをクリアした後、世界が変わったように見えたと沢山のプレイヤーが
感想として言ってるのですがここの切り替えがあるからなんだと思います。
さあ結構ネタバレをしてきて、これ以上書くと完全なネタバレになるのでここで絞めていきたいと思いますが、まとめていきます
人を選ぶ作品であり、シナリオがすごいと言うより、明確なテーマがあり、そのテーマに対してキャラが必至に足掻く様子を描いた作品です。
不器用なキャラたちが、このゲームのテーマをどんな選択、結末を迎えても最後に迎える、そんな作品です。
音楽面でも素晴らしい楽曲、絵もかわいいキャラが沢山います。ですが念を押しますが、人を選ぶ作品です!でも好きな人もいる作品でありパワーのある作品でありますから、そこを感じられる人に手に取っていただけると嬉しいです。
終わった後の爽快感がほかの作品とは段違いの作品です!
余談
このゲームの中で自分が一番好きなキャラは
ゆきねえというキャラです。
女の子のキャラなのですがまるで僕の考えた理想をイケメン女子のようなキャラです。
うおおおおおおおおおおおおおおおおゆきねええええええええええええええええええええええええええ
作品のおかげで自分が行き詰っていた頃、悩みから脱することができました。
この作品に携わったスタッフのみなさん、本当にありがとうございました!
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私は「電波ゲー」という括りからこの作品を知ったのですが、徹夜でゲームにのめり込んだのは久しぶりでした。
発売から相当出遅れてしまったため、サントラが買えなかったのが本当に悔しいです・・・
ベルサール新宿にも、行きたかった、ゼ・・・
話は変わりますが、ブログの方をリンクしていただいてありがとうございます!!
私の方からもアッキーさんのブログをリンクさせてもらってもよろしいですか?!